廃線跡の旅４
廃線跡の旅４
○ＪＲ北海道深名線（平成17年6月）


 深名線　その１

　ＪＲ北海道深名線は、深川から名寄までの121.8kmを走っていた路線で、地方交通線廃止の嵐の中を、冬季代替交通の確保が難しいことから生き延びていたが、今から10年前の平成7年に廃止となった。
　廃線後10年と比較的短い期間ではあるが、生い茂る草に埋もれて、痕跡を見付けるのが難しいほどである。


 深名線　その２

　現役時代の痕跡が見付かりにくい中で、雨煙別－政和駅間にあった第三雨龍川橋梁が保存されている。
　レールと枕木は撤去されているが、鉄橋本体は現役そのままである。
　傍らには幌加内技能協会による説明の看板も立っている。


 深名線　その３

　鉄橋の手前の路盤脇の草むらには、ひとかたまりのレールと枕木が積まれていた。
　あるいは鉄橋の上から撤去したレールと枕木が遺棄されているのかもしれない。


 深名線　その４

　幌加内駅跡はすっかり整地されていたが、その一角に石碑と駅名票、そして少しのレールが残されており、ここに駅があったことを伝えている。


 深名線　その５

　幌加内の街中にある幌加内町交流プラザは、1階が深名線代替バスの待合室になっているが、2階には旧JR深名線資料室がある。
　それほど広くはないが、いろいろな資料が展示されており、在りし日の深名線のビデオ映像を見ることもできる。

参考文献
鉄道廃線跡を歩くⅦ、宮脇俊三編著、ＪＴＢ出版事業局（1999）