廃線跡の旅４４

廃線跡の旅４４ ○日本油脂専用線（平成22年8月）

日本油脂専用線　その１

日本油脂専用線は、愛知県の武豊線から分岐して、日本油脂（現日油）の武豊工場までの3.1kmを走っていた鉄道で、武豊線が非電化だったのに電化されており、貨物列車の他、職員輸送用の電車が走っていたが、昭和61年に廃止された。 　武豊線廃線跡の後田ポケットパークの位置で、フェンスの向こう側の日本油脂衣浦工場へと分岐していた。

日本油脂専用線　その２

廃線跡は工場の敷地から始まる。架線柱が撤去されずに残っており、電化されていたことがわかる。

日本油脂専用線　その３

線路跡は道路として使われているわけではないが、よく手入れされている。

日本油脂専用線　その４

線路は名鉄河和線の下をくぐっていた。今も線路が交差していた部分は、鉄橋になっている。

日本油脂専用線　その５

線路後は茂みの間を抜けて、工場に向けて続いている。

日本油脂専用線　その６

線路の傍らには「キケンちかよるな」という看板が、それほど朽ちもせずに立ち続けていた。

日本油脂専用線　その７

近くの東大高児童公園には、使われていた電車が保存されていた。かなり痛みが目立つ。

日本油脂専用線　その８

小型の電気機関車も一緒に保存されていた。しかし、この車両は老朽化が進んで、その後解体されてしまったという。

日本油脂専用線　その９

歴史民俗資料館には、この路線で使われてたダイナマイト輸送用の車両が保存されている。この路線が電化されていたのは、このような火薬輸送を行っていたためだという。